高強度の地山補強土工

 一般的な概念として、アンカー工は高強度、地山補強土工は低強度という認識はあります。では地山補強土工にはどのくらいの強度があるのでしょうか?
 
地山補強土工法の材料強度
 先ずのり面に使われる一般的な鉄筋(ネジ節鉄筋も含む)の引張強度は以下の通りです。よく使われるのはD19~D25であり、50~100kNの材料強度であるといえます。
 
鉄筋径 引張強度(kN)
D19  57.3
D22  77.4
D25 101.3
D29 128.4

 またこの他には中空棒綱などの材料もあります。 引張強度は100~160kNくらいあります。

材料名 材料径 引張強度(kN)
SPレッグドリル SP32 104.6
SPソイルネイル SP29 136.1
SPアンカー SP29 136.1
OSDPロックボルト φ28.5 128.9
IBOアンカー R32 105.8
NNSロッド φ28.5 128.9

 

高強度の地山補強土材

 高強度のために開発されたハイブリッド型(綱棒とPC鋼線)の材料もあります。この材料は200kNを超す強度があります。 アンカーの最小規格よりも大きい耐力を有しています。

材料名 材料径 引張強度(kN)
SPソイルネイル-SR型 SP29 203.8
 
高品質の補強材

 最近は、高品質の補強材も登場しています。

 「長寿補強土・植生型」(PDF) 長寿補強土(株) 

 「長寿補強土・モルタル吹付型」(PDF) 長寿補強土(株)